製品(1)流体包有物用
サンプルケース

update 2003.12/1

 

何に使うの?

 流体包有物の加熱冷却実験用のサンプルは、研摩の段階ではフツーの薄片と同じですが、最後にはスライドガラスからひっぺがして薄いウェハーになってしまいます。ガラスにくっついたままであれば、いつもの薄片ケースが使えるのですがそうはいきません。しかもせいぜい1×1cm程度の小さい鉱物脈の試料でも、加熱用に2mm角程度にカットすると小さなウェハーが何10枚もできてしまいます。

 バラバラで透明な、まるで魚のウロコみたいな試料をどこに保存しておけばいいでしょう? 有孔虫用のホールスライドはどうでしょう。2穴とか3穴などあるようです。でも、これだと1穴に何枚のウェハー試料を入れるのでしょうか。1穴1枚と入れていったらスライドが何枚あっても足りません。だからといってバラバラと入れるとどれに良い包有物が入っていたかわからなくなります。しかも有孔虫用のケースは紙製なので透過顕微鏡で観察するためには、ウェハー1枚づつピンセットで取り出さねばなりません。このピンセットでつまむ作業は、イヤなんですよねえ。ついプチッって壊してしまって、それまでの苦労が水の泡です。
「ああああっっっっやってもおたあ」って感じです。そして皆さん思うことでしょう。
「穴がたくさんあって、透過顕微鏡で観察できる試料ケースがあればなあっっ」

と。そんな皆さんにぴったり!坂口製作所の流体包有物試料ケース!!

ポイント!!

1.スライド1枚に16ホール!たくさんの試料もすっきり整頓

2.ベースがガラスなので穴から取り出すことなく顕微鏡観察が可能!

3.アルミとガラスのクールな高級感

 

つくり方

1.準備するもの

2.このファイルをシール付きプリント用紙に印刷します。そうするとA4用紙1枚に16ホールのスライドが20枚分印刷されます。

ファイルのダウンロードは最後にあります。

 

3.それを厚紙に貼ります。 厚紙は400kのものだとピッタリのですが、薄めでも大丈夫です。

 

4.裏から両面テープを隙間無く貼ります。ただしテープ同士を重ねないように。この時両面テープの裏紙ははずさないこと。

 

5.カッターナイフでスライドを切り離します。

 

6.穴あけパンチで各スライド16ホール穴開けします。この時切れっぱしの厚紙を台紙にして打ち抜くのがミソ。

 

7.台紙を使ってもどうしても穴に”かえり”がついてしまうので、マグカップなどで裏をきれいにフラットにする。これを怠るとガラスへの張り付けがうまくいかない。

 

8.両面テープの裏紙を取って、いよいよスライドガラスに張り付ける。穴の周囲に隙間をつくらないようにする。さもないと隙間に試料が挟まって破損させます。

 
この辺をグッと曲げて「きつさ」を調整する。

9.スライドガラスのふたとセットにしてアルミフレームに入れて完成!ゆるゆるの時はアルミフレームの左端をちょっと曲げると、開け始め、閉め終わり時にカチッてしっかり止まるのでかなり気持ちいいです。

 

使い方

 アルミホルダーからスライドガラスを引き出せば、各ホールから試料を取り出すことなく顕微鏡で観察できます。
 スライド毎に試料ナンバーがつけれますし、各ホールにもチェックマークをつけれます。

注意事項!

ダウンロード:ここで紹介した台紙です

 作り方PDF  丸い試料入れのPDF(No1-16)
 丸い試料入れのPDF(No17-32)
 細長い試料入れの場合のPDF
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